高校生の娘の教科書に載っている「山月記」の抜粋です。
自分の時代も習ったのでしょうけれど…
よく覚えていないのですが、今この歳で読んでみて、とても深くて共感してしまいました。胸に刺さったのです。
きっと、ただただ若くて楽しかった高校時代に読んでも、感銘を受けることはなかったのでしょう。
簡単なあらすじは、主人公の”李徴”は地位の高い役人の職を辞めてまで詩人として世に出る道を望んだが、なかなか叶わず、あるとき突然発狂してしまい、虎に変貌してしまう話し。
最初は人間の心が戻っている時間があるが、日に日にその時間が短くなってきて… 。とても哀しく、どうにも切ない話し。。
今の私は ”李徴”よのうかもしれない。
一部引用して言うと、
”臆病な自尊心”を飼いふとらせている。(人に対して)どんどん臆病になり、どんどん自尊心が大きくなっている。
そのくせ、つまらない人間に関わることをせず、次第に人と遠ざかってしまった。。
もう自分からはどうすることもできなくなっている。
“尊大な羞恥心”が邪魔をして自分から誘ったりもできないし、ましてやメンタルの病気のことなんて絶対打ち明けられない。
隠すので必死。。
自分に自信がなく、自己肯定感が低く、平凡な人といると安心するけれど、その人とずっと連んで安心していたくない気持ちもあったり。。
そんな自分に苦しんでいる…
気付けば自分のことばかり考えてしまっている。
もっと家族を大切にしないといけないな。
もっと人のためになることを考えて生きていったら、自分も自然といい方向に行くかもしれないな。
うまくまとめられないけれど、どの箇所も刺さるこの話しは、教訓としてずっと忘れずに胸の奥に持ち続けておきたいと思う。